私は、販売職から未経験の事務職へ転職し、1年もたたずに体調を崩して休職、その後退職しました。
転職しようと思った一番の理由は、家族との時間を合わせたかったからです。
そのときのことは、こちらの記事「仕事と家庭の両立に疲れた私が、働き方を見直すまで」に詳しく書いています。
転職するとき、私が重視していたのは、
- 土日祝休み
- 短時間勤務
- 未経験でも応募できること
でした。
実際に、この条件に合う土日祝休みのパートに転職することができました。
「これなら家族との時間も合わせられるし、今までより仕事と家庭を両立しやすくなる」
当時の私は、そう思っていました。
でも、結果的には1年も続きませんでした。
休職してから、「せっかく希望していた条件の仕事に就けたのに、どうしてうまくいかなかったんだろう」と何度も考えました。
今振り返ると、私は休日や勤務時間ばかりを見ていて、仕事内容との相性や、自分がどんな環境なら無理なく働けるのかを十分に考えていなかったのだと思います。
この記事では、子育てと仕事を両立するために転職した私が、実際に働いてから気づいた「仕事選びで見落としていたこと」を振り返ります。
これから子育てと仕事の両立を考えて転職しようとしている方に、ひとつの体験談として参考になれば幸いです。
転職で重視していたのは「働く条件」だった
販売職をしていたころは、土日祝に仕事が入ることも多く、家族と予定を合わせにくいことが気になるようになっていました。
そのため、転職するときは、
「土日祝に休めるか」
「短時間で働けるか」
という条件を特に重視しました。
さらに、私は事務職の経験がなかったので「未経験可」であることも重要でした。
この3つがそろえば、仕事と家庭を両立しやすくなる。
当時はそう考えていました。
もちろん、子育てをしながら働くうえで、休日や勤務時間はとても大切です。
でも実際に転職してみて分かったのは、
「条件が合う仕事」と「自分に合う仕事」は、必ずしも同じではない
ということでした。
見落としていたこと① 仕事内容と自分の性格が合うか
私は長く販売職で働いてきましたが、事務職は未経験でした。
転職前は「事務職が自分に合うか」というところまで、具体的には考えられていなかったと思います。
実際に働いてみると、一言で事務職といっても仕事内容はさまざまでした。
一つの作業を黙々と進めるだけではなく、複数の仕事を同時に進めたり、周囲の状況を見ながら対応したり、人の予定に合わせて動いたりする場面もあります。
私は働いていく中で、
一つの作業に集中すること。
情報を整理すること。
「ここをこうしたら分かりやすいかも」と改善すること。
こういう作業は結構好きなんだと気づきました。
その反対に、複数のことを同時に進めることや、秘書的に人の予定に合わせて動く仕事は、思っていた以上に負担になりやすいことも分かりました。
転職前の私は、
「この仕事に応募できるか」
は考えていましたが、
「この仕事内容を毎日続けることが自分に合っているか」
までは考えていなかったのだと思います。
見落としていたこと② 「未経験可」の意味をそのまま受け取っていた
求人で「未経験可」という言葉を見ると、私はどこかで、
「経験がなくても、一から教えてもらえる仕事」
というイメージを持っていました。
でも、実際に働いてみて、
「未経験でも応募できること」と「未経験者が仕事を覚えやすい環境があること」は別
なのだと気づきました。
未経験可と書かれていても、
マニュアルがあるのか。
誰が仕事を教えてくれるのか。
引き継ぎ期間はどのくらいあるのか。
分からないことが出てきたとき、誰に確認すればいいのか。
そこまでは求人票だけでは分かりません。
今振り返ると、未経験の仕事だからこそ、面接のときにもう少し具体的に確認しておけばよかったと思います。
たとえば、
- 業務マニュアルはありますか
- 最初はどなたから仕事を教えていただきますか
- 引き継ぎ期間はどのくらいありますか
- 分からないことがあった場合、どなたに確認しますか
- 未経験で入った方は、どのくらいで仕事を覚えていますか
といったことです。
「未経験可」という言葉だけで安心するのではなく、未経験者を受け入れる環境がどうなっているのかまで確認する必要があったのだと思います。
見落としていたこと③ 必要なPCスキルを具体的に確認していなかった
事務職では、パソコンを使う機会が多くあります。
でも、「PCの基本操作ができる」「WordやExcelが使える」といっても、人によって想像しているレベルはかなり違います。
文字入力ができればいいのか。
Excelの決まった場所に入力するのか。
自分で表や資料を作るのか。
ファイルやフォルダを整理する必要があるのか。
メールや複数のシステムを使いながら仕事を進めるのか。
今なら、求人票に「PC基本操作」と書かれていても、
「実際にはパソコンでどのような作業をしますか?」
と聞くと思います。
必要なスキルが具体的に分かれば、働き始める前に勉強することもできます。
逆に、自分が想像していた仕事内容と大きく違うのであれば、応募するかどうかを考え直すこともできます。
今なら「1日の仕事の流れ」を確認する
もし今、もう一度仕事を探すとしたら、勤務条件だけではなく、
「実際にどんな一日を過ごす仕事なのか」
を確認すると思います。
たとえば、
- 普段はどのような流れで仕事をしますか
- 複数の業務を同時に進めることは多いですか
- 電話や来客対応はどのくらいありますか
- 急な仕事が入ることは多いですか
- 分からないことがあったときは誰に確認しますか
などです。
仕事内容が求人票に書かれていても、実際の仕事の進め方までは分かりません。
でも、1日の流れを聞けば、
一つずつ取り組める仕事なのか。
常に複数のことを切り替えながら働くのか。
人との調整が多い仕事なのか。
といったことが少し見えてきます。
自分がそこで働いている姿を想像できるかどうか。
今なら、そこも仕事選びの大切な条件にすると思います。
「できる仕事」より「続けられる仕事」かどうか
以前の私は、
土日祝休みなら大丈夫。
短時間勤務なら大丈夫。
未経験でも応募できるなら大丈夫。
そう思っていました。
もちろん、子育てをしながら働くうえで、勤務時間や休日はとても大切です。
でも、それだけではありませんでした。
仕事内容は自分に合っているか。
仕事を覚えられる環境があるか。
困ったときに確認できる人はいるか。
必要とされるスキルと、自分の今のスキルに大きな差がないか。
そして、仕事を終えたあとに家庭へ戻る余力を残せそうか。
転職するときの私は、
「この条件なら働ける」
と考えていました。
でも今なら、
「この働き方を、毎日の生活として続けられそうか」
まで考えます。
仕事と家庭を両立するために転職を考えている方がいたら、休日や勤務時間だけではなく、「実際にどんなふうに働く仕事なのか」まで一度想像してみてほしいと思います。
私自身、実際に転職してから初めて気づいたことがたくさんありました。
短期間で退職する結果にはなりましたが、その経験を通して、自分が得意なこと、苦手なこと、働くうえで大切にしたい条件が少しずつ分かってきました。
私の経験が、これから仕事を選ぶ方にとって、ひとつの判断材料になればうれしいです。

